2008年08月02日

第4回教養講座:商品化し初の舞台裏〜大切な人に食べてもらいたい(要旨)

第4回教養講座:商品化し初の舞台裏〜大切な人に食べてもらいたい(要旨)
日時: 2008年5月24日(土)

「商品開発の舞台裏〜大切な人に食べてもらいたい」(要旨)
永田亮子(日本たばこ産業(株)食品事業部商品統括部長)

JTの事業領域
 JTの2008年3月期の実績は、全社税抜売上高2兆683億円で、その内の食品事業の構成比は16%(3364億円)である。JTの食品事業は、飲料事業と食品事業の2つの事業領域で構成され、連結会社数28社、従業員数は約12,000人である。

 日本専売公社からの『タバコ』のイメージが強いJTであるが、食品事業への参入は1988年に飲料からスタートし、1998年には加工食品事業へ参入し、継続的に事業規模を拡大、2008年(株)加ト吉を子会社化し、新たなスタートラインに立っている。
 飲料事業の主力商品は缶コーヒーの『Roots』、緑茶飲料の『辻利』であるが、1998年に大ヒットした『桃の天然水』を覚えておられる方も多いと思う。
 冷凍加工食品事業は、量販店で販売される市販用冷凍食品と、レストラン・ホテル・学校給食等のルートで販売される業務用冷凍食品で構成されている。市販用では、お子さんのお弁当のおかずの『お弁当大人気!』シリーズ、食卓にもお弁当にも便利な『いまどき和膳』シリーズ、冷凍野菜の『グリーンジャイアント』シリーズが中心である。
 2009年度3月期見込の売上高4,860億円で、日本国内の食品メーカーのトップ10入りが射程圏内となっている。


2.冷凍加工食品の商品開発

 冷凍加工食品の商品開発は、研究開発・マーケティング・製造・営業・品質管理・お客様相談室の各機能の連携によって進められる。新商品の開発は、春・秋の年2回の発売時期に合わせ、基本6ヶ月のサイクルで回している。新商品とリニューアル合わせて年間約100品目を発売する。開発の開始時にはその約5倍のアイテム数であり、試作・改良・実現可能性(製造・コスト等)を検討することでスクリーニングを行い、商品の完成度を高めている。
 市販用冷凍食品の開発は、日本の総人口の減少に伴い、今のままでは市場規模の拡大は困難と認識しており、単身者・高齢者世帯・食卓シーン等、新たなターゲットや使用場面の新規需要の開拓が必要である。子供のお弁当のおかず商材の開発における留意点は、@子供が好きな素材を、A冷めてもおいしく食べられる、ように味付けし、B店頭で買って見たいと思わせる魅力的なパッケージデザインの3点である。つまり、お母さんが子供のために買って見たいと思い、実際に子供が食べて「おいしかった」とお母さんに言ってもらえるようにすること、トライアルとリピートにつながる商品パフォーマンスを実現することが大切である。パッケージの裏面は、様々な法令に従い、原材料、包材の材質、アレルギー成分、調理方法等の情報を、読みやすく、わかりやすく工夫をこらしている。


3.食の安全管理体制強化への取組み

 冷凍食品への農薬混入事案を重く受け止め、「食の安全」を再認識し、高水準の安全管理体制の構築に向けて、社内体制の強化、工場監査の実施、製品検査、お客様への対応の強化等の取組みを進めている。すでにホームページにおいては、市販用冷凍食品について「商品の生産工場」と「主な原材料の産地」についての公開をスタートし、準備が整い次第、商品パッケージでの情報開示を進める予定である。


4.「一番大切な人に食べてもらいたい」

 JTの食品事業のスローガンは、「一番大切な人に食べてもらいたい」である。「おいしく、お客様に安心してお召し上がりいただける冷凍食品」づくりを社員一人ひとりが再度原点に立ち、肝に銘じて進めていく。食の安全管理体制の大幅強化に向けた改善策を早急かつ確実に実施することにより、お客様の信頼を得ることができるように努力をしていく。

 今後ともJTグループ商品をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  
ラベル:講座
posted by wpa2 at 22:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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